エーミングとは何でしょうか?
初めて耳にした方も多いのではないでしょうか?
現在のハイテク化した自動車に欠かせない作業、それがエーミングです。
自動車は時代とともに進化していきますが、それとともに必要なメンテナンス方法もも変わって来てるんですよね。
今回は、エーミングがテーマです。
エーミングとはそもそも何か?
これは、皆さんにも大いに関係する事ですので知っていて損は無しですよ^^
エーミングって?
簡単に言えば、エーミングは調整作業のことです。
それも、先進安全技術自動車(ASV)の調整のことを、エーミングと呼ぶのです。
では、詳しく説明させて頂きますね^^
そのためには、ASVについて簡単に把握しておかなければなりません。
そもそもASVとは、Advanced Safety Vehicle の略で、訳せばそのまま「先進安全自動車」となります。
最近はこのASVが非常に多くなってきました。
てか、最近の車は殆どが、そうなってますよね^^
このシステムは、皆さんにとってもお馴染みのモノだと思いますが、自動ブレーキや ペダルの踏み間違い、車間距離を自動で調整するなどの、ドライバーをサポートしてくれる機能が増えてきたことが特徴としてあげられます。
国土交通省としては、やがては自動車の運転をすべて自動化していきたいという長期的な展望があるようです。
確かに、自動運転が実現すれば交通事故は今よりもさらに少なくなるでしょうし、踏み間違いによる痛ましい事故も防げるようになるでしょう。
そのためには、システムの開発もさることながら、その後のメンテナンスも欠かせません。
その一環としてのエーミングといえるのです。
では、エーミングは実際にどんな作業になるんでしょう。
作業としては地味なもので、屋内での作業ですが、大掛かりな工具は使用しません。
ただ、エーミング作業独特の工具(機械)というのが必要になります。
まず、車の中心線をきっちりと把握し、そして車両の前方にターゲット・リフレクターと呼ばれる小さな四角い「的」のようなものを立て、あとはスキャンツールで調整していくだけです。
各メーカーのマニュアルに沿って作業する形ですが、それほど調整に時間はかからないようです。
おそらく、リフレクターを使うということは、ミリ波レーダーの反射でシステムが正確に働いているかどうか確認するのだと思います。
以上で、おぼろげながらでもエーミングのイメージがつかめたでしょうか?
では、次にエーミングが必要なときって?
エーミングが必要になる時って?
ASV搭載車の調整がエーミングです。
つまり、このASVに不調が発生した場合にはエーミングが必須になり、具体的に見ていけば、まず事故車は当然エーミングが必要になりますね。
車体に微妙な変形が加えられたり、部品を交換したときなどはどうしても調整しなければなりません。
板金塗装を施した場合も同様ですね。
バンパーの交換やフロントガラス交換の場合なども含まれます。
ホーンを自分で交換する時にバンパーも外せなって事になります。
なぜなら、バンパーにもレーダーが搭載されているのが先進安全自動車(ASV)だからです。
このASVシステムが誤りなく確実に作動するための作業です。
なお、このエーミングは専用のツールと、特定の作業環境がある工場でなければ調整することができません。
具体的には、水準器や角度計、そしてターゲット・リフレクターという各メーカー指定の工具が必要になり、さらに調整の際は十分なスペースと、水平床面でなければ確実な作業ができません。
当然、屋外では不可能ですから屋内での作業です。
さらに作業にかかる前にアライメントは正確に調整しておかなければなりません。
非常に精密さが求められる作業であることがわかります。
それもそのはずで、センサーやミリ波という短波を測定するのがエーミングですから考えてみれば当然のことです。
では、気になる値段ですが、いくらかかるのでしょうか。
エーミングの料金は?
気になる値段ですが、メーカーや車種、工場によって違うので難しいところですが、参考となるHPがあります。
こちらによれば、アイサイトのエーミングは工賃が21,780円(込)だそうです。
アイサイト装着車のガラス交換は、24万円程掛かるのですが、その中にはエーミングの料金も入ってるので高くなっているんですよ。
作業時間もおよそ2時間半ほどかかるようですね。
ですので、これから事故で修理した際にも、エーミングだったりアライメントだったりで修理費用が以前よりも高額になるって事です・・・・
その分、以前よりは安全になったと思うしか無いですね・・・
ひとつの参考としてもらえればと思います。
まとめ
ASVはこれからもどんどん普及し、さらに新たなテクノロジーが追加されていくと思います。
それとともに、メンテナンスの業務もさらに種類が増えていくことが予想されます。
より安全になるのはもちろん大歓迎です。
ただ、日進月歩のテクノロジーによって、将来は自動車のあり方も根本的に変わってくるのかもしれませんね。