高速道路はハイビームで走るの?それともロービーム?

高速道路はハイビームで走らなければならない?

法律でそう決まっているという話を小耳にはさみましたが本当にそうでしょうか?

なぜそんな話が広まったのでしょうか?

根拠はあるのでしょうか?

高速道路とハイビームの関係に焦点を合わせてご紹介したいと思います。

この問題に明確な結論を出したいと思います。それでは、ハイビームで高速道路を走っていいのかどうか、この基本的な問題からはっきりさせましょう。

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高速道路では走行時はハイビームで走っていいの?

結論から言えば、ハイビームでオッケーです!!

相談者
そうなんだ。

ただし、条件が二つあります。

それは

対向車がいないこと

すぐ前方に車がいないこと

相談者
それじゃ、一般道と同じだよね。

対向車が来たときはロービームにするべきですし、すぐ前を車が走っているときにハイビームでは前方車に迷惑ですからね!

これは、平成29年3月12日に一部改正・施行された「交通の方法に関する教則」の第6章第2節3の12にも書かれています。

ハイビームが推奨される理由は、「落下物」や「交通事故などにより停止した車」にいち早く気づくためで、ロービームのままでは、これらの存在に気づくのが遅れ、さらに被害を拡大させる恐れがあるからです。

YUUKI
そりゃ、高速道路ですからスピードも出てますからね。

ロービームで認識できる距離はせいぜい前方40mまでだといわれており一方の、ハイビームは前方100mまでが視野に入ってきます。

どちらが事故防止のうえで有効であるかは説明するまでもないでしょう。

前方の確認のためにハイビームが重要なのは、これでわかってもらえたと思います。

では、対向車が来た場合はどうでしょう?

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高速道路をハイビームで走って対向車に問題ないの?

対向車が来たときは、基本的にはロービームに切り替えましょう。

ただし、中央分離帯によって対向車の光が遮られている場合はまた別で、そのときはハイビームで差支えありません。

つまり、状況次第と言うこと。

中央分離帯があったとしても、下り坂や緩やかな勾配の高速道路では、また対応が異なり、やはりこの点はドライバーがその都度判断するしかありません。

こちらがまぶしく感じるときは、相手もまぶしく感じるはずですし、こちらがなんともないときは相手もそうでしょう。

結論をもう一度確認しますと原則はハイビームで走るべきですが、相手がまぶしく感じるであろうときはその限りではありません。

なお、道路交通法によれば、第52条の2でこのように書かれています。

「車両等が、夜間(前項後段の場合を含む。)、他の車両等と行き違う場合又は他の車両等の直後を進行する場合において、他の車両等の交通を妨げるおそれがあるときは、車両等の運転者は、政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない」

結論は同じで、対向車が来たときや前方に車がいるときは、ロービームにしなければなりません。

上記の条文でいえば、「灯火を操作しなければならない」のです。

ちなみに、この第52条の2違反については罰則もあり、道路交通法第120条の8に明記されているように5万円以下の罰金になります。

もし高速道路でロービームで追突事故を起こした場合、どのような問題が発生するでしょうか?

高速道路をロービームで走ってて追突事故起こしたら問題?

まず前提として、追突事故はいつでもどこでも問題です。

前方の車にぶつかっていくわけですから100対0って事に。

前方不注意、あるいは居眠り運転などが主な原因ですよね。

しかし、ここで問題なのは、ロービームとの関連なんですよ。

高速道路でロービームで走行し、前方車両に追突。

このシチュエーションで考えられるのは、ロービームでは前方車両に気づけなかったケースでしょう。

前方車の後方灯が壊れているケースかもしれませんし、あるいは、前方車があまりに低速で、こちらが高速で走行している場合、気づくのに遅れることも十分想定されます。

一番恐ろしいのは、事故で停車している車に気づかないことで

実際、ロービームの遠方までの視界はハイビームの2分の1以下ですのでロービームのままでは、前方の状況を把握しきれない場合があります。

ここで注目したいのは、ロービームで事故を起こし、民事で重い過失責任を問われたケースがあることです。

これは、平成13年に福岡県の高速で夜間に起こった事故で、まず酒気帯び運転をしていた中年男性が前方車に追突します。

追突された車の被害者2名は、車を降りたところを別の後続車にはねられたのです。

2人をはねた車はロービームだったため、気づくのが遅れたのです。

被害者の2人は重い障害を負うことになり、2人をはねたドライバーは起訴されたものの無罪となり、刑事罰を課されることは免れました。

しかし、民事訴訟で賠償金を命じられ、最初の事故を引き起こした酒気帯びの男とともに連帯で3億4100万円を支払う判決となりました。

このケースから学ぶべきなのは、高速道路では、対向車や前方車がいない場合、原則としてハイビームで走るべきこと、ということです。

前方の車に近づいたらロービームに切り替えればいいのです。

最近の車は、ロービームとハイビームを勝手に切り替えてくれる装備が着いていますからね^^

どんな状況が前方に待ち構えているかわからないのが高速道路ですので、周りに車がいないときはハイビームで走りましょう。

重要なのは事故を未然に防ぐことですからね^^

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まとめ

結局、状況に応じてハイビームとロービームを変えるべきだ、というのが結論です。

実にシンプルな、そして常識的な結論ですね。

原則はハイビームですが、状況によって変える柔軟さが求められます。

なぜハイビームなのか、もう一度その理由を確認すれば、それは事故を防ぐためのものです。この点を心に刻んで高速道路のドライブに望みたいものです。

 

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