今回は、ソリッド塗装をテーマの中心に据えて、お届けしたいと思います。
そもそもソリッド塗装とは何か?
実は、ソリット塗装でも種類のある事をご存知でしょうか?
そして以外に難しい、ソリッド塗装の磨きで気をつけるべきことは?
最後には、フィットするコーティングについての情報などを、さまざまな視点からソリッドに近づいていきます。
ズバリ、ソリッド塗装とは何でしょう?
ソリット塗装とは?
塗装と一口にいっても、種類があるんです。
一般的には、ソリッド・メタリック・パールなどがあげられますが、ソリッド塗装はそのなかでももっともベーシックなものといっていいでしょう。
ソリッドとは単色のことで、つまり赤や白・黒などのひとつの色で塗装するのがソリッド塗装ということになります。
そして、ソリット塗装でも完全なるソリット塗装(顔料のみ)と顔料にクリアーを練り込んでるソリッド塗装と顔料の上にクリアーをのせる2コートソリッド塗装と3つに分かれるんですよ。
メタリックやパールの特徴を知れば、ソリッドの個性というのもはっきりするのではないでしょうか。
メタリック塗装とパール塗装の特徴
メタリック塗装は、その名称から予想がつくかもしれませんが、塗料のなかに非常に小さなアルミ片を混ぜたものでボディに塗装していく方法です。
そのため、外見は非常にきらびやかなものとなり、光の反射で車体が輝いているように見えるため、ユーザーの一部から大きな支持を得ている塗装方法なのです。
そして、パール塗装の方はアルミ片ではなく、雲母(マイカ)が含まれた塗料です。
効果としては、メタリックと同じく、ボディを美しく輝かしく見せる塗装方法として知られています。
一方、ソリッド塗装は単色ですから、メタリックやパールのような光の反射によるボディの輝きはありません。
しかし、ソリッド塗装は、手入れの仕方によっては、非常に美しいボディの光沢を実現できるという特徴があり人気のボディ色でもあります。
この点は、メタリックやパールと違ったシンプルな美しさといっていいでしょう。
ただ、心配な点もあります。
塗装の傷みと磨きの関係という問題。
塗装を守るという点では、最近はソリッドの上にクリアーを上塗りする「2コート」が殆どです。
本来は、メタリックの場合に行われることが多い塗装方式ですが、ソリッドにも適用したのが「2コート」と呼ばれるものです。
ソリッド色の上にクリアー層が加えられるわけですが、色合いが変わるなどの明らかな変化があるわけではありません。
その効果としては、より優れた光沢が得られたり、さらに耐久性の向上にも期待が持てます。
どちらかといえば、クリアー層の目的は後者の耐久性に重点が置かれており、酸性雨や紫外線などの環境因子に対してソリッドカラーを保護すること、それが「2コート」が好まれる理由といえます。
以前は、ほんとうのソリッド塗装で年数の経過と共に色が薄くなってしまったり、洗車するとクロスに色が付いてしまったりと・・・
分かりやすく言えば、ガードレールって初めは綺麗な白なんですが、年数と共に艶がなくなり触ると手が白くなったりと顔料が溶けだしている状態になるんですね、それと同じ事が車の塗装でも起こっていたんです。
最近では、そのようなソリッド塗装はトラックや商用車(安いグレード)に使われる事が殆どですが部分的にソリッド塗装(クリアー無し)が使われてる車種をご存じですか?
その車種は86の赤なんですがドアハンドル部分(ドアノブ)はソリッド塗装で色が抜けてくるんですよね・・・・(赤の86を見たらドアノブ部分をチエックして見てみましょう)
それに初期のフィットの赤なんかも色落ちが激しかった記憶がありますね・・・
この2台の共通点は、赤ですが赤って紫外線に非常に弱いってご存じでしたか?
他のカラーに比べ非常に紫外線の影響を受けやすいんですよ。
でも、磨けば元に戻るんでしょ??
ソリット塗装の磨きのコツは?
実はソリッドカラーというのは繊細なものでして、紫外線などの影響で、塗装が傷んでしまうのは如何ともしがたいのです。
そこで、ボディを磨く、という選択肢になりますが専門店に依頼するというのが一般的です。
しかし、なかには、ポリッシャーとコンパウンドを使って自分で磨きたい、という方もいらっしゃるでしょう。
その際に気をつけるべきは、ソリッドカラーというのは、表面が柔らかいので、粗いコンパウンドで磨かない事が重要になります(下手をすると塗装が剥げます)
専門店でも難しい塗装の種類になりますし、ましてや劣化してしまったソリッド塗装程大変(-_-;)
ソリッド塗装で良く言われるのは、コンパウンドが絡んだり焼き付いたりするという事が挙げられますが、その理由には、ポリッシャー・バフ・コンパウンドのマッチングが間違ってる可能性が高いです。
無理に磨けば、塗装を削りすぎてしまったりと塗装の寿命を縮めかねません。
ですので、厳しい局面があると思います。
実際、自分が磨いた時のバフの状態がこちら。
使い古したバフ(笑)このバフとコンパウンドの相性が良かったので^^
因みに、新品のバフがこちら
全然、違うでしょ(笑)新品のバフだと磨けなので、使い古したバフと捨てなくて良かったです^^
こんなバフでもコンパウンドとの相性があえば、綺麗に出来るんです!!
ソリッド塗装の磨きのコツは、バフとコンパウンドのマッチング!!
これは、全ての塗装を磨く事と同じですからね。
仕上げにコーティングを施すのですがソリッドにふさわしいコーティングとは何でしょうね?
ソリット塗装にコーティングは何が良いの?
これも難しいですよね。
まず新車なのか?中古車なのか?色は濃色車?淡色車なのか?保管場所は青空駐車?車庫保管なのか?
とまあ、諸々の事を踏まえてコーティング剤を選定しますので、今流行のガラスコーティングが良いとも言えませんし、ポリマーやワックスがダメとも言えません^^
劣化が進行してしまった塗装を磨いてガラスコーティングを施工しても、塗装に吸い込まれてしまったりしますので余り意味がなく結局、元に戻ってしまうケースが多いですね。
今回のケースの塗装では、自分は天然ワックスを選択しました(色々と考えた結果)
結局は、コーティングは下地に依存しますので、どんなコーティングが良いのかは、その車の状態に依存するという事です。
だから、コーティング剤を決めるのは最後に決めるのが本来じゃないのかと。
○○コーティングだと幾ら?○○コーティングだと幾ら?と言う選択は、診察もせずに薬を貰うみたいな感じなのかなと。
ほとんど参考になったですが(笑)
これが私の見解ですm(__)m
まとめ
ソリッドカラーは、ケアによっては驚くほど美しくなるものです。
メタリックやパールも、ソリッドのシンプルな美しさの前には霞んでしまうように感じます。
お手入れと言う意味では非常に繊細な塗装ですので大変ですね・・・・
その分、黒ソリッド塗装なんかは買い取り価格が他の塗装色より高額査定になります!!
ソリッド塗装もそうですが、磨くコツはバフとコンパウンドのマッチングです。
コーティング剤も下地に依存しますので先に決めるより最後の最後に決めるのが良いのかなと思います。
ソリッド本来の輝きを取り戻した愛車とともに、ドライブを楽しみたいものです。