クリーンディーゼル車についてみなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
また、購入の際に補助金がでるのをご存じでしょうか?
今回は、クリーンディーゼルの車種のご紹介と、補助金について説明していきたいと思います。
環境にやさしいクリーンディーゼル車は、ヨーロッパで強い支持を獲得しているようです。
日本においても、マツダのような素晴らしいクリーンディーゼルエンジンを造る企業もあります。
こういった最先端技術の集積であるクリーンディーゼルの知識を皆さんと共有したいと思います。
そして気になる補助金制度、今後も継続していくのでしょうか?
これらのトピックを皆さんに説明していきたいと思います。。
まず、はじめにクリーンディーゼルとは何か、確認していきましょう。
クリーンディーゼルとは
まず、ディーゼル車とは何か、理解しておきましょうか!
ディーゼル車とは、軽油を燃料として動くディーゼルエンジンを搭載した車のことで、原理としては、圧縮された空気に直接燃料を噴射して燃焼させる方式で、ガソリンエンジンのような点火装置は不要なんです。
ガソリンを使いませんので、二酸化炭素の量も少ないですし、何よりも我々ユーザーにとっては、軽油はガソリンよりも安いですから、大変お得です。
ただ、デメリットとしては、黒煙や粒子状物質(PM)、窒素化合物(NOx)などが排出されるという環境面での悪影響がありました。
たしかに昔のイメージでは、ディーゼル車というと黒い煙と煤っていう感じでしたよね。
クリーンディーゼルとは、このディーゼルエンジンのデメリット面であった環境への影響の部分、これを改善したエンジンといえます。
みなさんは、排気ガス規制をおぼえてますでしょうか?
ディーゼルエンジンといえば、トラックやバスなど大型車が多かったわけですが、これらの排気ガスが社会問題化したことがありました。
20年以上前から規制の動きが強化され、ディーゼル車が環境汚染の原因として批判の的になることが多かったわけです。
こうした歴史をふまえ、ディーゼルエンジンを改良したクリーンディーゼルが登場してきたというわけです。
エンジニアたちの長い試行錯誤、そしてイノベーションの賜物です。
ただ、クリーンディーゼルを名乗るためには、条件があります。
そもそも、クリーンディーゼルの誕生の理由が排気ガス規制ですから、これをクリアーしなければなりません。
具体的には、ポスト新長期規制という基準をクリアーした車だけが、クリーンディーゼル車として認められるわけです。
では、クリーンディーゼル車としてどんな車があるのか?
クリーンディーゼルの車種
クリーンディーゼルにはどんな車があるでしょう?
どんな車を購入できると思いますか?
クリーンディーゼルを名乗れるのは、厳しい規制をクリアーした車だけで国産車と輸入車にわけてご紹介していきたいと思います。
まずは国産車からです。
メーカーごとに説明していきます。
国産車のクリーンディーゼル
トヨタ ランドクルーザープラド
燃費 11km/L 価格 353万円~536万円
まずはトヨタからです。
トヨタのクリーンディーゼルは、意外にも一種類だけなんですよ。
トヨタはあまりクリーンディーゼルに重きを置いていないのかもしれません。。
ランドクルーザープラドの一種類のみ。
TZ-Gというグレードで、燃費は11km/L前後です。
この車体の大きさを考えれば妥当なところです。
最大トルクは450N・mですから、パワーはあり、すぐれた加速を楽しみたい方にはおすすめです。
・三菱 デリカD:5
燃費 13.6km/L 価格 408万円
三菱にはデリカとパジェロの2種類ありましたが、パジェロは2019年8月で生産が終了しました。
いまは三菱もクリーンディーゼル車はデリカD:5一種類で、ミニバンタイプでは初めてのクリーンディーゼル車だそうですよ。
AWDで、路面状況によって自動的に駆動力の配分もおこなわれる優れた機能を持っています。
G-Power Packageで燃費は13.6km/Lで、値段は408万円前後です。
・マツダ
最後はマツダを紹介します。
ディーゼルといえば、マツダという感じですね。
とくにマツダが開発したSKYACTIVE-Dは、クリーンディーゼルエンジンとして国内はもちろん、海外でも高い評価を獲得しています。
マツダのクリーンディーゼルエンジン搭載の車種は6種類です。
以下、箇条書きでまとめてみましょう。
・デミオ XD
燃費 26km/L~30km/L 価格180万円~220万円
・アクセラ XD
燃費 20km/L~21.5km/L 価格300万円前後
・アテンザ XD
燃費 18km/L~22km/L 価格320万円~400万円
・CX-3 XD
燃費 21km/L~25km/L 価格238万円~300万円
・CX-5 XD
燃費 18km/L ~20km/L 価格284万円~350万円
・CX-8 XD
燃費 約17km/L 価格320万円~420万円
やはり、クリーンディーゼルの国内市場の大半を占めるマツダです。
デザイン、性能ともに折り紙つきです。
種類も豊富ですので、ユーザー側としてはうれしい限りですね。
つぎは輸入車を紹介しましょう。
輸入車のクリーンディーゼル
輸入車のクリーンディーゼル車の種類は国産車の比ではありません。
ほとんどがヨーロッパ車ですので、向こうではクリーンディーゼルが主流だと推察されます。
あまりにも種類が多いので代表的なものだけ紹介します。
・BMW xDrive アクティブツアラー
燃費 20km/L 価格427万円
デザインは従来のBMWとは一線を画す様式ですが、その分車内空間の確保を優先した結果なのでしょう。
車内空間の確保の目的は、乗り心地の良さや荷物を多く積めること、などがあげられるでしょう。
「機能性」こそがこの車のコンセプトのようですね。
・メルセデスベンツ A200d
燃費 23.3km/L 価格399万円
このタイプはベンツの中では一番下のグレードです。
ですが、デザインといい、タッチパネルのナビといい、高級感があって、さすがベンツといった感じです。
燃費も23.3km/Lと十分ですし、価格もベンツとしては手の届きやすい価格帯です。
・フォルクスワーゲン ティグアンTDI 4MOTION Comfortline
燃費 17.2km/L 価格418万円
排ガス不正問題で揺れたフォルクスワーゲンですが、あそこまで問題になったわけですから、さすがに改善されたと思います。
SUVですから、かなり大きく、デザインもシャープでかっこいいですね。
街を颯爽と走るのもよし、レジャーでパワフルな走りを体感するのもよし、運転するのが楽しくなりそうな車です。
・プジョー308 GT BlueHDi
燃費 18.7km/L 価格359万円
ドイツ車ばかりではつまりません。
フランス車に登場してもらいましょう。
このプジョー車は、コンパクトでスタイリッシュなボディデザインだけではありません。
静粛性とパワーを兼ね備えた名車といえます。
・シトロエンC5 エアロクロスSUV
燃費 16.3km/L 価格424万円
シトロエンのコンセプトは「快適さ」にあるようです。
乗り心地、走行中の静粛性、滑るような走り、こういった点こそが「快適さ」です。
「魔法の絨毯」と形容される優雅な走りは、ぜひ一度経験してみたいものですね。
補助金は出るのだろうか?
結論からいえば、出ます!!
ただし、金額はスズメの涙、というのが率直な感想ですね。
補助金の額は車種によって違ってきます。
たとえば、マツダのCX-8 XDなどの補助金は2万3000円から3万4000円の間です。
三菱のデリカは1万5000円ほどですね。
BMWのアルピナXD3は9万3000円ほど出ますが、クリーンディーゼル車としてはこれが最高額です。
ただ、アルピナXD3は車両本体価格も高いですから、補助金もそれにあわせて高くなっているということでしょう。
電気自動車や燃料電池車など、補助金の対象となる他のクリーンエネルギー車と比較すると、クリーンディーゼルに対する補助は手厚いとはいえません。
燃料電池車なんかは最大で200万も出ますし、電気自動車も最大で40万です。
国の政策としてどこに重点を置いているか、如実にあらわれているといえるでしょう。
では、補助金の今後はどうなるんでしょう?
補助金の今後は?
これから先も補助金が出るかどうかは未知数ですが、マツダでは2020年3月2日までに申請書類の受付をしております(必着)
ただ、国の予算がなくなれば打ち切りになる可能性は高いでしょう。
補助金の制度は、国の政策とリンクしています。
前章でも説明しましたが、現在、国が力を入れているのは、燃料電池車や電気自動車であり、クリーンディーゼルはその優先順位が落ちています。
国家予算は限りあるものですし、また、補助金はどの業界でも欲しいでしょうから、予算争いはいつも熾烈なものになるのです。
いずれにしても、今後はそれほど補助金はあてにならないと考えておいた方がいいでしょうね。
まとめ
クリーンディーゼル車にはガソリン車ともまた違った魅力があります。
補助金制度は少し心もとないですが、クリーンディーゼル車の性能は、国産車であれ輸入車であれ、しっかりしたものです。
ぜひ、みなさんの選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。