新古車、最近では未使用車と呼ばれていますが
これは一般的には登録されてはいるけれど使用されていない車のことを言います。
販売店が登録台数を増やすため、登録だけを行うことで発生します。
登録を行っているので中古車という扱いになりますが
使用はしていないので新車同然の状態です。
安価に新車同然の状態のいい車を購入できるため
新古車の購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
でもその前に、新古車購入の際のメリットとデメリットについて考えてみましょう。
新古車購入のメリット
まず価格設定が新車より安価という点が挙げられます。
一番のメリットでありセールスポイントですね。
車種やタイミングにより変わりますので,新車に比較して具体的に何%の割引があるとは一概には言えませんが10%から20%程度を目途に考えておくと良いでしょう。
新車購入時に支払う重量税も免除されることがほとんどですのでこれも安く購入できる理由の一つになりますね。
お店によりますが車検が目減りしている分の自賠責保険も安くなることがあります。
自動車取得税、という新車時から時間がたてばたつほど安くなる税金もあるのですがこれも安くなりますね。
次に、すぐに納車可能、という点。
新車購入時、この色のこう言うモデルを買いたい!
と決めていても、希望のモデルの生産ができるまで場合によっては何か月も待たされることがあります。
しかし新古車ならば、お金と書類さえそろってしまえば最短1週間もあれば手元にきます。
急ぎで必要な場合などは非常に助かりますよね。
今からでは間に合わないのでレンタカーを借りるしかないかと言う時も場合によっては借りずに済むかもしれません。
また、ほとんどの場合、新車購入時の保証が引き続き受けられるというのもメリットです。
新車には手厚い保証がついている場合がほとんどなので、初期不良発生時も保証でしっかりと対応してもらえるのは安心です。
その事を保証継承と言います。
ディーラーの新古車を買えば、そのまま保証継承の手続きをしてくれますが、大きな中古車販売店の場合ですと、自分でディーラーに行って手続きをしなければ行けないお店もありますので事前に確認しましょうね!
じゃ、デメリットはなさそうですね?
新古車購入のデメリット
表示価格からの割引はまずありません。
表示価格でギリギリペイしている
場合によっては赤字になっている、ということがほとんどだからです。
営業さんとの細かい駆け引きをしないでいいのでメリットと考えることもできますが、交渉の余地が無いというのはさみしいと感じる方もいるのではないでしょうか。
中古車同様、あるものを買うということになりますので、希望の車種やモデル、好みの色を選ぶことができませんし、サンルーフや後付けのABS、各種電子制御装置等、メーカーオプションなども選べません。
製造時に組み込むような複雑なオプションをつけることはできなくなってしまいます。
しかし、ドアバイザー等のディーラーオプションと言われる簡単なオプションならば後から取り付けることも可能です。
そして新古車で多いモデルは業界ナンバーワンを争っているメーカーの軽自動車やコンパクトカーで、登録や宣伝の関係でこういった車が多く、セダンやワンボックス、スポーツカー等は少なくなる傾向にあります。
軽自動車やコンパクトカー以外のモデルの新古車は、購入すること自体が難しいかもしれませんね。
モデルやオプションが充実している中古車を探す方が選択肢が広いので、好みの車を探すことができるでしょう。
車検が目減りしているというのもデメリットです。
初回車検は3年間、36か月ですが、登録から売れるまでの間、ディーラーで在庫していた期間分は目減りしてしまいます。
新車も販売しているディーラーでは販売している新車の販売に影響しないように半年くらいは寝かせておくという噂もありますが、そうすると車検残は30か月となってしまいます。
車検の残りについては事前にしっかり把握しておきましょう。
展示車を新古車として販売している場合、多くの人が触ったりして降りますので、人によってはあまり良い気分ではないかもしれませんね。
ただ、展示車だったことを告知してくれるのはしっかりした良心的な販売店と言えます。
販売店によっては隠したまま販売していることもあるとか。
承知した上での購入ならまだしも知らずに展示車を売りつけられるのはちょっと考え物ですよね。
新古車購入の際は、安くなるとは言えやはりそれなりの価格になります。
それを現金一括で、という気持ちの良い方もいらっしゃるかもしれませんが
ほとんどの方はローンを組むのではないでしょうか。
新車購入でローンを組む場合は、金利を安く設定されていることがありますが新古車は新車ではないので新車用のお得な金利になることはありません。
総額で考えた場合、新車とそれほど変わらなくなることもありますのでローンを組んで購入予定の方は、しっかり総額を計算してから購入しましょう。
また、エコカー減税での控除がある車種については、結果的に新車で買ってもそう変わらなかった、ということもあります。
すでに一度登録されているので、入手した時点でその車の2人目のオーナーとなります。
場合によっては3人目、4人目の場合もあります。
最近ではそれほど重視されなくなったようですが、それでもワンオーナー車に比べると下取り、買取価格が安くなる傾向があります。
「よくわからない名目」を作って諸費用を高くしているお店もあるようですから、きちんとしたメーカー直営のディーラーや最近増えてきている有名新古車専門店ではまず大丈夫だと思いますが、明細はきちんと確認した方がいいですよ。
聞いたことのないような整備項目や、本来初回登録時にのみ払う重量税を説明もなくユーザーに負担させるようなお店はちょっと考えた方がいいかもしれませんね。
また、メンテナンスパックやボディコーティング等が義務になっているような販売店もあるようですので、ギリギリの価格で販売しているので、こういうサービスで利益を上げようとしているのかもしれませんが不要な方からすれば無駄な出費になってしまいますよね。
新古車に限らず、安心して付き合うことができる販売店を探すのが一番重要なのではないでしょうか。
軽自動車を買うなら
新古車買うより、新車を買った方が私的には良いと思いますよ!!
その理由としましては、そんなに値段が変わらないですからね。
輸入車を買うなら
だんぜん、新古車をおススメします!!
輸入車は、登録された時点で、かなりの値下がりが生じますので、半年若しくは1年経過した新古車を買うと、車種によりですがメチャクチャ安く買える車種もあります。
ですから、輸入車を検討中であれば、新古車を探して値段の比較をした方が良いですよ♪
まとめ
メリットとデメリットをまとめてみたのですが、ちょっとデメリットの方が多くなってしまいましたね。
しかしやはり金額の安さは大いに魅力的だと思います。
探している車種がちょうどいいタイミングで販売されていたら、販売店へすぐに話を聞きに行くべきです。
新古車を狙っている人は多数いますので、回転が速いのも新古車の特徴の一つです。
また、特にこだわりがなく、近所の買い物用に一台軽自動車が欲しい
といった理由でしたらぜひ新古車を検討してみてはいかがでしょうか。
こまめにチェックして希望の車種を探しましょう。
通常では新古車としてあまり出ていないセダンやスポーツカーが新古車として出てくることもあります。
その場合は納車直前にキャンセルされた車であることが多いです。
そして、そういう理由で出てくる車は、軽自動車やコンパクトカーとは違って思わぬ値段で購入できることもあります。
スポーツカーは趣味性が高く需要が少ないためあまり売れず、値段を下げざるを得ない
という理由があるようです。滅多に出ないレア物ですが、見つけた時のうれしさはひとしおなのではないでしょうか。
そして最後に、希望の車種があって金額的にもまあ無難かな、でもどうしようか、と迷った場合
判断基準は購入しようとする人それぞれですし、経済事情も緊急度も違います。
しかし、私だったら10万円程度の差しかないようであれば、新車を購入しますね。
一つの意見として、よろしければぜひ参考にしてください。