ETCは便利ですよね~^^
長距離移動の頼もしい味方ですし、このシステムがなければ、高速道の渋滞なども、もっとヒドイことになるでしょうね。
そんなETCですが、近いうちに使えなくなる、なんて話が聞こえてきました(;’∀’)
一体どういうことなんでしょう?この問題は車の所有者ほとんどに関係する事だと思います。
今回はその詳細について見ていきたいと思います。
まずは、ETCが使えなくなるって本当なんでしょうか?
これは確認しなきゃ行けませんね。
ETCが使えなくるって本当?
正確には、使えなくなる機器もある、といったほうがいいでしょう。
ETCのシステムはこれからも存続しますし、私たちの生活に欠かせないものとして利用されていきます。
ただ、ETCを取り巻く環境、具体的には法律ですが、これが変わったことによる影響が徐々にあらわれてきますよ、ということなのです。
ことの起りは平成17年12月に「無線設備規則」が改正されたことです。
ずいぶん前のことに感じますよね。
じつはこの「規則」の期限というのが近づいてきたのです。
その期限以降は、この「規則」が改正される前の規格によって製造されたETC機器が使えなくなる、というのが真相です。
なぜ使えなくなるのでしょう?
「規則」が変わったからですが、そのことをよく理解するためには、「スプリアス規格」について知ることが必要です。
スプリアス規格って何?
そもそもスプリアスとは何でしょう?
一言でいえば、不要電波のことです。
では、不要電波とは何か?
無線の電波というのは、必要とされる周波数帯というのは決まっていて、それ以外の領域は不要な周波数とみなされています。
この不要な周波数帯のうち、必要な領域に近い周波数を帯域外領域、さらにその外側の領域をスプリアスというのです。
いままでは、この領域の周波数は不要なものとして顧みられなかったわけですが、近年、このスプリアスを減らしていこうとする流れになってきました。
電波法も改正され、スプリアスとして不要な領域と見られていた部分が見直されることになりました。
かつての規格ではスプリアスとして無視されていた周波数帯が、新たな規格では利用できる周波数帯に変わったわけです。
そうなると、電波というのは公共の資産ですから、管轄の総務省は新たなスプリアス規格にもとづいて機器の登録や認証の管理をしなければなりません。
スムーズに新たな規格に移行するためには、ある程度の猶予期間というか、メーカー側が新規格にシフトしていくための時間が必要で、その期限が2022年11月30日です。
そのため、その期日以降は、以前の規格に基づいて製造された機器が使えなくなるというわけです。
以上で、おぼろげながらおおよそのアウトラインはわかってもらえたと思いますが、次に、いつから使えなくなるのか、その点をもう少し見ていきたいと思います。
そのETCは、何時から使えなくなるの?
国土交通省のHPによれば、2022年12月1日から一部のETCが使えなくなります。
「一部の」というのは、すなわち旧スプリアス規格によって製造された商品のことです。
ただし、ここが面白いところですが、ごく初期のタイプである ARIB SRD-T55 の製品は、2022年以降も引き続き使用することが可能だそうです。
これは、旧スプリアス規格の製品を使用し続けることは法律違反となるため、2022年12月1日以降は使用できなくなりますが、初期タイプである ARIB SRD-T55は法律で禁止されていないため、使用し続けることができるのです。
性能の問題ではなく、法律で禁止されているかどうか、という問題なのです。
ちなみに、旧スプリアス規格の製品は車の電源に接続しているだけでも違法となるそうですので、この点は気をつけたいですね。
また、決済情報を扱うセキュリティ規格も新たに更新される見通しで、2030年にはさらに多くの種類のETCが使えなくなるようです。
では、使用中の製品を確認する方法はあるのでしょうか?
自分のETCが大丈夫か確認する方法は?
まずスプリアスのほうですが、これはカンタンに見分ける便利な方法というのはないようです。
国土交通省によれば、車載器についている車載器番号で識別することもできないそうです・・・・
そうなるとそれぞれのメーカーに確認していくしかないわけですが、ありがたいことに各メーカーのHPにはその情報が記載されています。
詳細は各HPを参照していただくとして、ここでは代表的なメーカーである古野電気と三菱電機をチェックしてみましょう。
まずは古野電気です。
古野電気の現在販売してるETC機器はほとんどが新規格対応のものですから、その点は問題ないようですが発売中止になってる機種に関しては、旧スプリアス規格の物も存在してるとの事ですので事前にチェックは必要でしょうね。
三菱電機はどうでしょう。
三菱製もすべて新規格に対応しているようです。
やはり猶予期間が長かった分、各メーカーもしっかり準備することができたようですね。
ほとんどの製品は新規格に対応していると思われますが、一応ご自分の機器を各メーカーのHPで確認してみた方がいいでしょう。
確認する際は、機器の型式と登録番号を調べておいてください。
型式登録番号はETCの車載器の裏にあるシールに記載されていますが、取り付けてある場合が殆どですので、取り付け説明書やセットアップ申込書を見て頂ければと思います。
もうひとつのセキュリティ規格のほうはどうでしょうか?
こちらもちょっと調べてみました。
セキュリティの方は、どうやら簡単にわかるようです。
というのも、車載器の管理番号を見れば、新セキュリティなのか旧セキュリティなのか一目瞭然だからです。
この車載器の管理番号は19桁の数字で構成されていますが、この最初の数字、つまり説明書や保証書に記載されている数字の一番左側に注目してください。
これが「1」だったら新規格対応ですし、これが「0」だったら旧規格用ということになります。
もう一つの見分け方は、ETC本体の表面に●●●のマークがあれば新セキュリティタイプですのでご安心くださいね^^
これはわかりやすいですね。
そうなった場合ゲートが開かなくなるのか?
旧スプリアス規格と旧セキュリティの場合ゲートが開かなくなるの?
多分ですが、ゲートが開かなくなるという事はないと思われます(どのようになるかは未定)
この事を、皆が知ってるかと言えば殆どが知らないと思われますし、自分で調べるかと言えば調べない人も沢山居られると思われますからね。
でも、何らかの通告等はあるでしょうね。
情報が入り次第、更新させて頂きますので。
まとめ
使えなくなるわけではないので、その点は安心しましたよね。
しかし、電波の有効利用というのも興味深い話でしたね。
不要とされていた領域を改正によって管理の対象とするんですね。
ETCゲートをくぐるたびに、スプリアスのことを思い出しそうです。
ですので自分のETC車載器の確認をお忘れなく!!
いずれにしても、そういった環境整備のおかげで、快適なドライブを楽しめているのは間違いないといえるでしょう。