自動車保険の等級って何?
思いませんか??
等級という言葉は聞いたことあるけど、何等級が一番高くて
何等級が一番安いの?
どうすれば、自動車保険の金額が安くなるの?
そんな、節約にもつながる記事になってますよ!!
等級って何?
自動車保険に加入する時に、まず始めに確認されるのがノンフリート・等級ですね。
これは保険に入るあなたの『事故リスク』を数値化する作業です。
事故リスクの小さな方には高い割引率があてがわれますし
事故リスクの高いドライバーには低い割引率を採用するのが保険制度なんですよ。
自動車保険の等級制度をノンフリート等級別料率制度といって
全ての自動車保険取扱い業者が採用している共通システムです。
では、このノンフリート等級とはどんなものでしょうか。
まず、あなたの任意保険の証書を確認してみてください。
そこには等級という文字の横に数字が書かれているでしょう。
7とか10とかの数字で保険料が決められます。
この等級とは、事故を起こしやすいドラ―バーなのか?
事故を起こし難いドライバーなのかを判断する目安ですね。
一般的に最高ランクを20等級として、保険料の割引率を最も高くしています。
大手の損害保険会社では一律のシステムを採用していて、20等級では63%の割引サービスが受けられます。
あるいは10等級であれば45%で、7等級の場合は30%が割引率です。
このように等級を付ける事によって、事故を起こさずに
保険利用リスクの低い人へ手厚いサービスを行っているのですね。
また、最近改正された等級制度には
これまでなかった『無事故係数』と『事故有係数』を導入して
新たな計算方法で保険料率を設定するようにしています。
これは同じ等級にある被保険者でも、事故歴アリと事故歴ナシの場合で保険料に差があるということです。
事故有係数は最長で過去6年間継続されます。
適用期間の計算は以下の通りで、ある自動車事故によって3等級ダウンの措置を受けたとします。
その時から事故アリ係数の適応が始まり、3等級ダウンの場合は3年間がその期間となります。
また1等級ダウンの事故を起こした場合は、1年間だけで済みますよ。
ただし、事故有係数適用期間中に再び事故を起こせば、その等級ダウン数だけ期間の延長がなされます。
つまり3等級ダウンで3年の事故有係数適用期間中に、また3等級ダウンの事故を起こしたら
トータルで6年間になるという事なんですね・・・・
ただし、6年以上の延長は適応されない事になっています。
実際には、20等級の方でも事故有係数が適応されれば割引率が44%になってしまいますし。
10等級なら45%の割引率が23%へ、7等級の場合は30%から20%へ割引率が低下してしまいます。
ただし、6等級以下には事故有係数の適応はありません。
このように見ますと、事故有の方は割引率が10~20%も低くなってしまうことが分かりますね?
自分が何等級になっているかを調べる方法は簡単です。
自動車保険の保険証券に必ず明記されていますので確認してみてください。
また保険証券を確認するのが面倒だという方は
直接加入している保険会社に問い合わせればすぐに応えてくれますからね^^
決め方は?
これまで説明してきたとおり、ノンフリート等級別料率制度によって
全ての加入者が保険料率を設定されている事が分かりましたね。
初めて自動車保険に加入する時は6等級からのスタートで
保険使用歴によって等級や保険料率が変わっていくシステムです。
では、この等級はどのようにして決まっていくのでしょうか?
その点について説明していきましょう。
まず新規で自動車保険に加入する時は6等級からスタートします。
つまり初めて自動車保険に加入する方は6等級になるという事ですね。
ただし、他の自動車保健からの乗り換えでは、等級の引き継ぎも可能ですよ。
そして保険契約期間の1年間に保険を使わなかった場合、ワンステップ上の7等級へと進みます。
もし14年間に一度も保険を使わなかった場合は、最上級の20等級になって
保険料率がかなり低く設定される事になるんですよ!!
これは保険会社からの優遇サービスです。
保険を使わないのに保険を掛け続けてくれる上等な顧客という扱いになるんですね。
具体的には、20等級になると自動車保険料が63%割引されます。
もし年間保険料が2万円のかたなら12600円となり、7400円もお得になる計算ですね。
逆に保険を使ってしまえば、1等級か3等級のレベルダウンが発生してしまい
5等級や3等級になってしまう事もあります。
先に事故有係数として説明した通り、保険を使う事で等級が下がりますし
さらに事故発生率が高まったという理由で
同じ等級でも割引率が低くなってしまうというペナルティが付いてきます。
またスタート時に付けられる6等級でも割引がなされていて
通常料金より19%安い保険料が適応されています。
しかし事故を起こして保険を使えば6等級よりも割引率が低下します。
5等級では13%の割引率、4等級になると2%の割引しかありません。
そして3等級まで下がると、反対に保険料が正規の金額より12%も高くなりますし
2等級だと28%アップ、1等級に至っては64%増しまで料金が跳ね上がりますので要注意ですね。
それに低い等級のドライバーは格安の自動車保険に入り難いというデメリットもあります。
若いクルマ好きの男性の中には、ちょっとヤンチャな運転を好むあまりに
何回も事故を起こしては保険を使うケースが見られます。
そういう人の場合は、高い保険料の負担は覚悟する必要がありますね。
すでに自動車保険に入っていた人が、他の利便性の良い自動車保険に乗り換える時は等級の査定が行われます。
一般的にはそのままスライドして等級が引きつがれるケースが多いのですが
厳密には過去1年間の保険利用状況をチェックして等級を決めるのがセオリーです。
最後に一つ、事故によって自動車保険を使うと必ず3等級ダウンがなされるわけでもありませんよ。
保険使用の場合でも『ノーカウント事故』といって
被害事故や特約だけの保険金が適応されるケースがあるんですね。
例えば人身傷害補償保険・搭乗者傷害保険・無保険車傷害だけが適応される場合がそうですし
事故処理の交渉として使われる弁護士費用特約や個人賠償特約、代車特約などもノーカウントとされます。
また、1等級ダウンの例も紹介しておきましょうね。
火災や台風や洪水などの自然災害による被害で保険を使う時に1等級ダウンとなりますし
交通事故ではない形で被害を受けた場合もそうです。
保険の等級確定はちょっと複雑な判断がありますので
分からない事は担当の保険スタッフに問い合わせるのが一番でしょう。
まとめ
自動車事故などで保険を使うと、その時点で等級の変更がなされて保険料が高くなってしまう傾向があります。
現在では事故有係数といって、保険を使わなくても事故を起こしたペナルティが付くシステムに変更されていて
ドライバーはより慎重な運転を心がけるように注意が促されていますよね。
また、長年のあいだ無事故を継続してきた優良なドライバーに関しては
保険料が半額以下になる特別待遇も用意されています。
自動車保険は使い方によっては利便性がアップするという事が分かっていただけたでしょうか。
ドライバーによっては、事故を起こした時に任意保険を使うのか、強制保険で賄えるのか
あるいは自分で弁償した方がメリットは高いのかを計算して対応したりしていますね。
こうして普段は等級を高める努力をしつつ
もし万が一大きな賠償請求がされても安心の構えを取っておくのが望ましいかもしれませんね。