自動車保険の料金を安くするベストな方法
自動車保険には自賠責と任意保険がありますが
(⇒関連記事:自賠責保険に関して)
自賠責保険は補償限度が決まっている事もあって
保険料金は一律です
対して補償内容が異なる民間の任意保険は
保険を掛ける料金は条件を含めて違いがあります
自動車保険で価格だけを追求する時に難しいのが
自動車事故を含めた万が一の時に備えたものなので
万が一事故が起こってしまった時に
十分な補償が受けられないと意味が無い点です。
日頃保険料が安くても万が一保険で補償されないと
場合によっては数千万以上自己負担となります
毎月(毎年)の保険料に対して
数千万以上の負担はリスクでもあるので
保険料を安くしながら補償も十分確保する方法を探ります。
意外と知られていない「型式別料率クラス」の存在
自動車保険の保険料が決まる基準としては
保有する車種によっても変動します。
自動車保険を掛けるタイミングは車種を決めてから
購入後に契約する事が多くなっている事もあって
保険料を下げる為に車種を変えるというのは
現実的な事ではないですが
特にこだわりがなく車種は何でも良いというような場合
車種別の料金クラス傾向に合わせて車種を決めるという方法もあります。
車種ごとに違う過去データから算出する事故リスク
損害保険料率算出機構→https://www.giroj.or.jp/
では車種を指定すると形式別料金クラスを公開しています。
例えば日産スカイラインとシルビアを検索してみると
シルビア(左)とスカイライン(右)のクラス©損害保険料率算出機構 | |
型式別料金クラスの仕組みと意味
- 参考値なので各自動車保険会社により異なる事はある
- 数字が小さいほど料金が安くなる傾向
- 数字が大きい車が安全性が低いという事ではない
- 過去の保険状況も含めて算出された数値
- 販売台数(人気車種)は保険支払い件数が多い
型式別料金クラスは過去のドライバーがその車種に乗り
保険金をどの程度支払いを受けたかなど
過去データに基づいて出された数値になるので
保険料が高い車種=壊れやすい/事故しやすいとは限りません。
全く人気の無い車種だと過去に保険を利用した数が少なく
大人気車種だと安全性が非常に高い車種でも
事故をした数は多くなるので数値に影響します。
例では「シルビア」を出しましたが現時点でシルビアは
走り好きな若者を中心に取引されやすい車種です
対してスカイラインはV36型までしかデータが無いので
(現行はV37型)データ上最新車種のV36を採用。
スカイラインは歴史が長い車種でV36型は
シルビアに比較すると落ち着いた乗り方をする傾向があります。
この2車種で対人・車両保険の数値が大きく乖離しているのは
シルビアの利用用途と乗車する年齢層など
スカイラインに比較して事故率も考慮されている可能性があります。
逆に最新型のGTRを検索すると対人ポイントが1でした。
GTRのほうが走りに特化しており
高速で飛ばして事故率が高そうなイメージかもしれませんが
高額車でもあり販売台数が少なく
事故率も過去のスカイラインやシルビアより低く
保険料率が低いと総合的に判断されたと想像出来ます。
- 車種ごとの過去販売台数
- 車種ごとの過去の事故率、保険支払い実績
などを総合的に算出した数値ということですね。
自動車保険の料金で有利なネット保険会社
自動車保険会社は大きく分けて代理店方式・ネット方式がありますが
ここ数年はこの2つの方式の差が無くなりつつあります
差が無くなりつつあるのは特に価格差です。
代理店方式を重視してきた自動車保険会社でも
ホームページを充実させており
代理店での対応に加えてホームページでも対応する事で
ネット専業自動車保険会社に追従しつつあります
本来の代理店方式とネット方式の違い
- 代理店方式は直接窓口で対面で取引を行う
- ネット方式は代理店介入がなくWEB上で取引を行う
元来直接窓口で取引を対面で行う代理店方式と
代理店を介さないネット方式で住みわけがされていました。
その傾向が近年薄くなってきています。
ネット方式では電話・メール・チャットでのやり取りにより
代理店と比較した場合のサポートの悪さを埋め
代理店方式はネットでも対応することで
ネット方式に対抗するようになったので
両社の差が減りつつありますが、代理店方式は
ネットを全く使わない人にすれば選択肢は無く
自動車ディーラーが代理店になっている自動車保険を
長年継続して使っているようなユーザーは
ネット専属自動車保険には興味を示しません。
代理店方式、ネット方式共にユーザーによって
選択されていると言えます
うまく住みわけが出来ている状況です。
ネット自動車保険会社の割引合戦は利用する価値大
自動車保険利用者にとってネット系自動車保険のメリットは
特に料金割引に力を入れている事です。
代理店系の自動車保険会社と違って
経費削減出来る事から自動車保険契約の料金値下げが
代理店系より大きくなっています
自動車保険の料金を出来るだけ下げたい場合
ネット専業の保険会社から選ぶと有利になります。
例えば楽天が運営する楽天損保の例
楽天損保の料金優遇抜粋
- ネット申し込みで保険料25%割引制度
- 保険料支払いで楽天ポイントがもらえる
楽天損保の場合、楽天が運営していることもあって
楽天ポイントとの連携&楽天カードとの連携がされています
自動車保険の支払いで楽天ポイントがもらえるので
貯めたポイントで買い物が出来るのは魅力
実質割引されているのと同じですね。
ネット申し込み割引率が25%となっているので
総額に応じて適用。
初回申し込み時だけではなく自動車保険を更新するたびに
割引されるので継続する際にもお得になっています。
年間自動車保険代金が5万円であれば約12000円程度の割引です。
車両保険や特約によっては
もっと高額になる可能性もあるので固定割引で
10000円引きとかよりも大きな割引率になる事もあります。
例えばSBI損保の例
SBI損保の料金優遇抜粋
- ネット申し込みで一律12000円割引制度
- 自動車保険更新時2年目以降10000円割引制度
SBI損保の場合、初回のネット申し込み時に12000円割引。
楽天の場合25%と総額に対しての利率ですが
12000円固定なので総額に左右されません。
自動車保険を長く使う予定か短期だけなのか
自動車保険の各社の料金割引についての取り組みには
- 初回申し込み時の割引をする
- 更新時(2年目)に割引をする
- 独自ポイント(楽天ポイント等)を与える
- セカンドカー追加時に割引(等級優遇)する
といった還元をしています。
比較検討する時に契約する自動車が1年程度の短期なのか
この先相当数長く契約する予定なのかでも
考えていくと保険会社が絞れてきます。
2年以上継続する予定が無い車両の場合
更新により割引があるサービスを意識しなくても良いし
楽天ショッピングなどを使わないような方は
楽天ポイントの魅力はありません。
自分のプラスになるかどうかを考えて比較すると良いですね。
自動車の使い方を含めて自分に合った自動車保険を決める
自動車保険を「保険料金」優先で決める時のポイントは
経費削減で保険料金の安さを重視した
ネット型の自動車保険を優先して探すほうが見つけやすいですね
- 初めて契約する場合どの程度割引があるか
- 割引以外に優遇があるか(楽天ポイント等)
- 継続して使った時の追加割引があるか
- セカンドカー(2台目契約)割引があるか
といった割引・優遇をチェックしましょう。
引き算で決めていくのも有効です。
引き算で決める方法は、自分が不必要な特典は省いて
必須と考えているものだけを比較検討する方法。
例えば契約予定は少なくとも次の車検までと考えた場合
2年程度は契約を継続します
この場合最初の1年のみ割引がある自動車保険よりも
継続しても割引があるほうがお得です。
- 初回契約時の割引
- 2年目からの継続時の割引
- 独自特典・ポイントのチェック
これらを比較検討して最も安い保険会社を選びます。
自動車保険は補償も大事!割引以外の部分もチェック
自動車保険会社では車種に応じて料金クラスを分けています。
前記した料金クラスはどの自動車保険会社で全く同じではなく
評価参考値は決まっていても
独自の評価を加えて料金設定を決めています。
その為、全く同じ車種でもA社では基本料金5000円でも
B社では7000円である事も起こります
自動車保険会社を決める時は複数社見積もりを必ず見てから
自分の乗る車種が決まっている場合事前見積もりをします。
ベースとなっている車種別の保険料金がいくらかを見ると
基本的な保険料の目安が見えてきます
- 対人・対物など補償部分を同じにして見積もり
- 支払い方法(分割/一括)を同じにして見積もり
- 同じ車種で見積もり
その上で割引を確認しましょう。
初期割引が他社より少し多い程度だと
2年目、3年目の継続割引が無い自動車保険会社だと
割高になっていく可能性があります。
自動車保険は車種ごとの料金クラス、補償内容、
割引内容で違ってきます。
自動車保険最安の探し方例
- 2社以上に同一条件で保有する車種で見積もり
- 見積もり時割引金額を差し引いて比較する
- 2年以上契約する予定の場合更新時割引のチェック
- ゴールド免許割引など付加割引があるかもチェック
- 価格重視以前に補償内容は妥協せず十分なものにしておく