アクセルとブレーキの踏み間違い事故が世間の注目を集めています。
最近も、高齢者ドライバーによる踏み間違いで母親と子供が犠牲になった痛ましい事故がありました。
多くの方が対策の必要性を痛感していると思います。
今回のテーマは、踏み間違い防止装置についてです。
実は踏み間違い事故は高齢者ドライバーに特有の事案ではありません。
踏み間違い事故は年間6000件ほど発生しています。
そして、事故を起こしたドライバーの年代で割合が一番多いのは、実は20代なのです。
やはり他人事ではありませんよね。
何かあってからでは遅いのです。
踏み間違い事故を未然に防ぐ工夫が必要です。
あなたのささやかな決断が、多くの人々を不条理な事故から守るのです。
踏み間違い防止装置とは何か。
踏み間違い防止装置とは?
そもそも踏み間違い事故の原因は、ドライバーの意識ではブレーキを踏んでいるつもりでも、実際はアクセルを踏み込んでいるという意識と実際のズレにあります.
焦りやパニックがもとでブレーキではなくアクセルを踏み込んでしまうわけです。
本人はあくまでブレーキを踏んでいると思っているんです。
では防止するためにはどうすればいいか。
間違ってアクセルを強く踏み込んだ場合でも、急加速しない装置をつくればいいわけなんですね。
現在は電子制御の車が多いため、アクセルと速度の対応をストップすることが可能なのです。
実際、マツダやスバルなどの新車は加速抑制装置が標準装備というタイプが多くなっています。
問題は標準装備ではないタイプの車ですが、こちらには後付けの防止装置が販売されているんですよ!!
詳しくは次の項で説明しますが、こういった製品を取り付けることによって事故を未然に防ぐことができるのです。
それでは、それら装置の値段を紹介しましょう。
踏み間違い防止装置の価格は?
ここで紹介するのは後付けの防止装置です。
自動ブレーキが標準装備の車ではなく、旧型のタイプですからね。
まずトヨタ車から見ていきましょう。
トヨタの防止装置は、車に設置したセンサーが障害物を検知する方式です。
仮に誤ってアクセルを踏み込んでも、加速は抑制されます。
昨年12月に発売された際は、取り付け可能の車種は「プリウス」のみでしたが、
今年中には12車種まで拡大する予定だそうですよ。
値段は5万5,080円で、工賃は別です。
つぎはダイハツの取り組みを紹介しましょう。
「つくつく防止」という装置で、昨年12月に発売されました。
原理はトヨタのものとほぼ同じといっていいでしょう。
車両に取り付けたセンサーが障害物を検知し、ドライバーが誤ってアクセルを強く踏み込んだ場合、システムが急発進を防ぐ仕組みで、値段は3万4,560円で工賃別です。
対応車種も2代目タントから順次広げる予定とのことです。
市販の後付け踏み間違い防止装置も紹介しましょう。
こちらは幅広い車種に取り付け可能です。
まず、オートバックス専売の「ペダルの見張り番」です。
この製品は、踏み間違いの際の加速抑制だけでなく、ブレーキとアクセル両方を踏んだ時にブレーキを優先する機能もついています。
値段も工賃込みで32,399円で、決して高くはありません。
対応車種も100種類以上とですから、もっとも手軽に防止装置を入手できる製品といえるでしょう。
もう一種類、サン自動車工業の「S-DRIVE 誤発進防止システム」も紹介しておきましょう。
値段は3万円で、税別・工賃別です。
全国のイエローハットでも取り扱いが始まったそうですから、ぜひお近くの店舗に問い合わせてみてはどうでしょうか?
事故防止のために取り付ける防止装置ですが、高齢社会でもありますので補助金などの行政側のサポートはどうなっているのでしょうか?
補助金は出るのかな?
実は、補助金が出るんですが、各自治体によって違うようですね。
たとえば、岡山県美咲町では町単独で補助金を出す取り組みを行っています。
補助対象者は町内在住の65歳以上の人に限るなど条件がありますが、こういった取り組みは高く評価されるべきでしょう。
同じく岡山県美作市も同様の取り組みをしていますし、東京都も装置購入費の9割程度の補助する方針を打ち出しました。
速やかに実行されるよう祈ります。
補助金の事例はまだまだ全国的には少数ですが、これから補助金制度が全国的に拡大していって、防止装置が普及することを期待しましょう。
まとめ
私たちはともすれば交通事故は他人事だと思いがちですが決してそうではありません。
事故は誰の身にも起こりうるのです。
そして、踏み間違い事故は防げる事故なのですから、ためらう理由はないと思います。
小さい命を守るため、そして私たち自身を守るために、踏み間違い防止装置の導入を真剣に考慮してほしいと思います。
両親へのプレゼントにも良いと思いますよ^^