給油口はなぜ右と左に分かれてるんでしょうね?
言われてみれば不思議じゃありません?
最近はセルフのガソリンスタンドの普及で、自分で給油する機会が増えました。
そのためか、給油口の確認をする回数が増えたように思います。
いちいちドアを開けて、あるいは窓を開けて確認するのは面倒ですよね。
今回は、右と左に分かれている理由と、簡単に見分ける方法をご紹介します。
これはすぐ役立つ知識ですよ。
それではさっそくいきましょう。
給油口はなぜ右と左にわかれてるんでしょう。
給油口は何故右と左に分かれてるの?
なぜ給油口は右と左に分かれているんでしょう?
これは、ガソリンスタンドで給油する際に、効率がいいからだと言われています。
給油口を右左どちらかに統一してしまうと、日本のガソリンスタンドの構造では、混雑してしまって対応しきれなくなるからだといわれています。
狭い日本の国土環境を有効活用するための知恵なんでしょうかね?
ちなみに、給油口の位置が決まるのにはちゃんとした理由があります。
それは、給油口はマフラーの位置と逆にセットされているのです。
つまり、マフラーが右にあれば給油口は左ですし、マフラーが左にあれば給油口は右ということです。
なぜマフラーと逆につけるのでしょう?
常識的に考えても、マフラーは高熱ですから、ガソリンがかかると非常に危険ですよね。
また、これは保安基準の細目にも定められています。
具体的には、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 」18条二のハに書いてあります。
「燃料タンクの注入口及びガス抜け口」は、「排気管の開口方向になく、かつ、排気管の開口部から 300mm 以上離れている こと」とのことです。
国土交通省のホームページにありますから、興味を持った方はご覧になってみてください。
なお、国産車は、給油口が左にあるメーカーと右にあるメーカーが混在しています。
比較的に左にあるメーカーが多いですが、日産やスバルのように取り扱い車種のほとんどが右というメーカーもあります。
三菱なんかは半分半分で、これも珍しいですね。
左側を採用しているメーカーも、全車種を左で統一しているわけではなく、右仕様の車種もあるのです。
たとえば、ホンダではバモスは右側ですし、マツダもアクセラは右側です。
トヨタもランドクルーザーは右ですね。
このように結構バラバラで統一感はないです。
では輸入車はどうでしょう?
輸入車も分かれてるの?
輸入車の場合は結構統一感があります。
とくにヨーロッパ車はその傾向が強いですね。
アメリカ車はその点テキトーみたいです。
ドイツ車は右にある車が圧倒的だそうです。
なぜなんでしょう?
一説としては、ドイツは日本と違って右側通行ですから、道路上でガス欠をおこした場合に給油口が右にあると給油の際に安全だから、というのがあります。
なるほど考えてみれば右側通行で給油口が左にあると、道路上で給油をしたら対向車に轢かれてしまいます。
そういう非常時を想定して右に統一しているのかもしれません。
ちなみに、外車(輸入車)のメーカーで給油口が右側なのは、ベンツ、BMW、アウディ、ポルシェ、フィアット、アルファロメオなど、見事にヨーロッパの企業ですね。
では、この給油口の位置を簡単に見分ける方法はあるんでしょうか。
できれば、降車せずに知る方法が知りたいですよね。
つぎでご紹介しましょう。
簡単に見分ける方法は?
これは簡単にわかります。
ガソリン残量を表示しているメーターを見てください。
そこに三角形が付いていませんか?
その三角形が指し示す方向が給油口の位置なんです。
非常に簡単ですね。
これを知ってれば、給油で停車する際にわざわざ側面を確認する必要はありません。
ただ、2000年ごろに採用されたデザインだそうですから、
それ以前の車には付いていないと思います。
そのタイプに乗車されている方は、あらかじめ給油口かマフラーの位置を把握しておく必要があります。
これはしょうがないですね。
まとめ
普段、あまりに当たり前すぎて疑問に思わないことも、一度立ち止まってみるといろいろな発見があるものです。
給油口に位置にもちゃんとした理由があったんですね。
それは、マフラーとは反対側に取り付けること、もしくはマフラーから300mm離すこと。
また新しい視点をもって車を見ることができそうです。