私の記憶が正しければ20数年前からカーフィルムの1枚貼りが盛んに行われるようになった記憶があります。
それ以前は、リアガラスは分割で貼っていましたので、思いっきり腕が試されてる技術でした。
今では、その技術を使う事は殆どありませんが・・・
1枚貼りは1枚貼りで奥の深い物です。そう簡単に出来る物でもありませんが、何事も経験する事によって上手になって行きますよ^^
カット済みフィルムも1枚貼り用も販売されて降りますし(最近では形成済み迄も販売されてる)自分で出来る事にデメリットはありませんからね^^
そこで、今回は1枚貼りの基本と少し参考になるかも知れない?裏技まで?
お見逃しのないように^^
カーフィルムの形成方法
形成方法としては、ドライ形成とウエット形成の2種類があります。
どちらが形成しやすいかと言われますと、初心者の方にはウエット形成がお薦めかなと自分は思います。
プロは、リアガラスの形状にもより使い方を分けたりもしますし、材料によっても使い方を分けたりもしますし両方を駆使する場合もあります。
でも基本的にどちらでも良いかと、ようは仕上がりが良ければ全て良しと言うこと。
自分は、ディーラー様に出張施工に行くことが多いのでウエット形成が主流です(外でやれと言われることも多々ありますので・・・)
ドライ形成のやり方
ドライですので、カーフィルムをそのままリアガラスに置きヒートガンで氷柱を縮めてガラスの形状にするんですね!
自分は、たるみの事を氷柱と言いますが、シワとかツノと表現する方も多いです(どっちでもいいか笑)
形成の時には暑いので軍手若しくは、ヘラにフェルトを付けて下さい(傷防止)
ウエット形成やり方
ウエットなので、石鹸水でリアガラスを濡らした所にカーフィルムを置きヒートガンで氷柱を縮めてガラスの形状にする。
ただこれだけの違いです。
形成する前の氷柱(シワの状態)
ヒートガンで熱を加えると。
フィルムが縮まるので、フェルト付きのジュラコヘラ若しくは軍手で縮めて行きます。
いきなり全部をやるのでは無く徐々に氷柱を(シワ)を小さくしていきます(全体を均等に縮めます)
熱をかけ過ぎるとフィルムが溶けますので微妙なフィルムの変化を見ながらやらなければなりません。
では形成に必要な道具は?
カーフィルムの形成作業に必要な道具
絶対に欠かせない物はヒートガン!!
これが無いと何も出来ません。
勿論、家庭用のドライヤーでは駄目ですからね(温度が上がりませんから)
他には、スプレー容器・施工液・ジュラコヘラ・スキージー・ティッシュ若しくはペーパータオルとなります。
何処で揃えればいいの?
施工液は専用の施工液もありますが食器用洗剤でも代替えが可能です。
選び方としては中性洗剤がいいですよ。
どれぐらいの量をを入れれば良いかと言いますと、500㏄のスプレーボトルに対して大さじ1杯程かな?
薄すぎるとカーフィルムが滑らないので。
リアガラスを貼る際は、濃いめでも大丈夫です(ドアガラスを貼るときに濃すぎると位置が決まりません)
ここら辺も自分の好みがあったりしますので、あくまで参考程度に。
ヒートガン・ジュラコヘラは、ホームセンター等に売ってますよ。
自分が使ってる、ジュラコヘラはこれです。
形成用にはフェルトを貼って、水抜き用にはフェルトを貼らず耐水ペーパーで綺麗に研いであります。
スキージーはAmazonなんかでも売ってます。
下記の商品はセットのなっていて便利かも。
FOSHIOカーラッピングフィルムセット10種類集合!スキージ5点、フェルト10枚、安全カッターナイフ、替刃、水ワイパー、シールはがしスクレーパー 貼付補助ツール 万能10点キット
ティッシュかキッチンペーパーは水分を取るときに必要になります。
ジュラコヘラに付けて使います。
ヒートガンの適温は何度?
これも人により違いますが、自分は450度~500度で施工してます。
これより低い温度で施工する人もいれば、もっと高い温度で施工する人も。
ようは慣れですね!!
月に1台しか貼らない人と、月に100台人とでは違いますからね。
カーフィルムの形成~貼り付けまでの流れ
流れとしましては、リアガラスにカーフィルムを置き、ヒートガンで氷柱を縮めてガラスの形状にします。
形成が終わりましたら、ガラスの内側の清掃を行い(初めでも問題ありません)
リアガラスの上で剥離紙を剥がし施工液を大量に掛け剥離紙を元に戻します(それを半分づつ)
そうしましたら、カーフィルムを丸めて行きます。
右利き・左利きにもより巻く方向は違うかも知れませんが、自分のお好きなように巻いて下さい。
カーフィルム施工には埃やゴミを入れないようにするしかありません。
右からでも左からでもOK!!自分が貼りやすいように!!
そうしましたら、ガラスの内側の最終清掃を行い施工液をたっぷり付けて貼り付けて行きます。
最後に施工液をしっかり抜いて完成となります。
ゴミ噛み・エアーが残ってないかしっかりと確認しましょうね!!
貼った時は綺麗でも乾いて行く途中でエアーが出てきたりゴミ噛みが出てくることもありますから。
所でカー用品店などの市販のフィルムでも可能?
市販のカーフィルムでも1枚貼りは可能?
正直、最近の市販のフィルムを購入したことが無く分かりませんが、何年前か忘れましたがお客様が材料持ち込みで施工しましたが、その時は出来ませんでした(;゚ロ゚)
フィルムが溶けちゃった(笑)
同じ材料で側面を貼ったら、スキージーで擦ったらフィルムが傷だらけになりましたし・・・
それ以来、持ち込みはお断りしてます。
かなり昔の事なので参考にはなりませんが。
市販フィルムと業務用では、品質の違いは明らかですので貼るなら業務用を購入された方がいいと思います(長い目でみれば)
当店でも、カット済みフィルムの販売も行いますのでお気軽にお問い合わせ下さいませ。
勿論、普通に施工も承っておりますからね^^
側面のフィルムの貼り方もある意味一緒ですので気になる方は、こちらの記事も参考に!!
それと、カーフィルムの剥がし方を知りたい貴方は、こちらの記事を参考に!!
まとめ
1枚貼りには、ドライ形成とウエット形成があり初心者の方にはウエット形成をお薦め。
必要な道具は、ヒートガン・スプレーボトル・ジュラコヘラ・スキージー・中性洗剤・ティッシュ若しくはペーパータオルが必要ですね。
どれもホームセンターやネットでも購入出来ます。
施工には、慣れがどうしても必要ですので経験あるのみ!!
初心者は必ず室内でやるべし!!
とにかく、カーフィルムは経験値が大事かと思います。