車のメーターパネルにはいろいろな警告灯や表示灯がありますよね。
メーターパネルは当然運転者によく見える位置に付いているのですが、意外と見ていないことが多くありませんか?
運転中に「あれ?こんな警告灯ついていたんだっけ?」とか、修理で持っていった時「何か警告灯は付いていましたか?いつから付いていましたか?」と聞かれ「ん~。覚えていません。」というようなやりとりを経験した人も多くいるのではないでしょうか。
何か不具合や異常が出れば点灯する警告灯。
種類も様々にありますが、異常の程度も様々です。
緊急性のある警告灯、緊急性はないが点検が必要な警告灯や各種表示灯のそれぞれの意味を理解し、事故や故障を未然に防げるようここでご紹介したいと思います。
車の警告灯の種類と対処方法
車は正しい操作や正常な状態でなくても走行できる状態であれば動きます。
ドアを開けたままでも走行することはできます。
とても危険なことだとは誰でも分かることですし、意図的に開けて走行する人はいないと思いますが、もし意図的ではなく半ドアになっていた場合、走行中にドアが開き最悪転落することも考えられます。
さすがに極端すぎる例えですがいつ操作ミスや故障が起きてもおかしくなく、それは見た目などでは分からないことばかりです。
そんな異常を運転手に知らせるために車には至る所にセンサーが付いておりいち早く警告や表示で状態を知らせてくれます。
しかし警告灯も表示灯も種類はたくさんあるし、一つの警告灯で複数の異常状態が含まれているのもあるので全部理解することはとても大変ですよね。
そこでパッと見た目で緊急性があるものなのか、点検の必要があるものなのかが分かるように色分けされています。
点灯する色は3種類あり「赤色=危険」「黄色=注意」「緑色=安全」という感じでわけられています。
なんだか信号機の色と同じような感じですが、赤色はもちろん一番緊急性があります。
走行前であろうと走行中であろうと点灯・点滅している場合は走行してはいけません。
そのまま警告を無視すれば重大な事故や故障を起こしてしまう場合もあります。
もし点灯していることに気がついたらすぐ車を安全な場所に停めディーラーや整備工場等に連絡し、必要であればロードサービスで車を搬送するようにしてください。
黄色の警告灯は赤ほど緊急性はないものの、早めに点検・修理をしてくださいという意味を持っています。
でも緊急性はないといっても中には速やかに車を停めないといけないものも含まれていますので、点灯に気がついたらすぐディーラー等に連絡してください。
そして最後に緑色ですが、緑色は警告とは違い危険性はないので点灯したからといって車を停めることも慌てることもありません。
その他危険性がないもので緑色以外に青色と白があります。
青色はハイビームにした時と冷却水が冷えているときに点灯するのですが、冷却水のほうは走行して温まれば消えますがなかなか消えなかったり、温まっているはずなのに点灯することがあれば水温センサーの異常が考えられますので点検してもらうようにしてください。
白はキーレス電池の残量がなくなった時に点灯しますので電池交換を行ってください。
これらの警告灯・表示灯の色は国際規格(ISO)により決まっていますので、国産メーカー共通というよりも世界規格になりますのでどの国の車であっても多少の図柄の違いはあれど、色が意味するものは同じです。
警告灯・表示灯の数も車種により多かったり少なかったりしますので、一度自分の車にどんな警告灯があるのか再確認してみては?
確認方法はキーを1回(プッシュスタートの場合は1プッシュ)ずつ回すと、ACCオン(アクセサリー電源)→IGオン(イグニッション電源)→エンジン始動となるのですが、IGオンの時に警告灯・表示灯が点灯しますので確認することが出来ます。
ではここからは警告灯の意味するものについて触れていきたいと思いますが、すべてを紹介すると長くなりますのでいくつかに分けて抜粋していきたいと思います。
■最も緊急性が高い警告灯
警告灯の中でも一番緊急性が高く、点灯していることに気がついたらすぐ停車する必要がある警告灯です。
●ブレーキ警告灯(赤)
ブレーキ警告灯は赤色と黄色とありますが緊急性があるのは赤色です。
この警告灯はサイドブレーキを引いている状態で点灯していることがほとんどで、サイドブレーキを解除すれば消えるのですが、それ以外で点灯した場合は危険です。
異常の箇所としてはブレーキオイルの不足やブレーキパッドの磨耗による交換時期の警告などブレーキに関する異常があり、ブレーキが効かなくなるといった重大な故障や事故に繋がる可能性があります。
●SRSエアバッグ・プリテンショナー警告灯
走行に関しては問題ありませんが、エアバッグやプリテンショナー(衝撃時にシートベルトを固定させる装置)に関する異常ですので、事故が起きた時にエアバッグが作動しなかったり、衝突ではない時にいきなりエアバッグが開いたりする可能性がありますので、すぐに点検・修理する必要があります。
●充電警告灯
バッテリーの本体の異常やオルタネーターやオルタネーターを駆動させるベルトなどの電気・充電系統の異常時に点灯します。
通常バッテリーは走行することによりオルタネーターにより充電しているのですが、オルタネーターに異常があれば充電することが出来ず、バッテリーで蓄えている電気を使い切ればバッテリー上がりでエンジンが始動できなくなります。
まだ停車中にエンジンがかからないのであれば何とか出来ますが、走行中に切れてしまえばウインカーやストップランプ、ヘッドライトなどに障害が出て事故につながります。
●油圧警告灯
エンジンオイルの圧力異常により点灯しますので、オイル不足によりエンジンが焼きつく恐れがあります。
エンジンが焼きついてしまえばいろいろな箇所に不具合が出て部品交換やオーバーホールなどにより高額の金額になり、エンジン乗せ換えや最悪廃車となります。
オイル漏れによるオイル不足も考えられますので、定期的なオイル交換をすると共に車の下にオイルが垂れていないかも気にして見ておいてください。
●水温系警告灯(赤)
エンジン冷却水(クーラント液)が高温になった時に点灯します。
冷却水が高温になればエンジンがオーバーヒートしてしまい大ダメージとなります。
点灯した場合はすぐ安全な場所に停車させて、ボンネットを開けエンジンを冷やしディーラーなどに連絡するようにしてください。
●ハイブリッドシステム警告灯
ハイブリッド車や電気自動車にある警告灯です。
ハイブリッドシステム等の異常になりますので走行不能になる可能性がありますので注意。
●ブレーキオーバーライドシステム警告灯
この警告灯は赤ではなく黄色なのですが、ブレーキオーバーライドシステム・ドライブスタートコントロールの異常警告灯。
アクセルとブレーキに異常が発生した場合ですので、ただちに販売店に連絡して下さい。
■安全の為の警告灯
点灯したまま走行しても故障に繋がるわけではありませんが、違反になることは基より重大な事故、セキュリティー等に関する基本的な警告灯です。
●シートベルト警告灯
シートベルトをしていない時に点灯します。
車に乗る以上、シートベルトをすることは基本中の基本です。
ちなみに現在は運転席および助手席のシートベルトを締めずに走行するとシートベルト非装着警告灯が点灯しますが、2020年9月以降の新型車は後部座席も含めた全席にシートベルト非装着警告灯を装着することが義務化されます。
●燃料残量警告灯
燃料が少なくなると点灯します。
早めに給油するようにしてください。
●半ドア警告灯
運転席・助手席・左右後部座席・バックドアが閉まっていない時に点灯します。
最近はボンネットが閉まっていなくても警告してくれる車も増えました。
●スリップ表示灯
タイヤがスリップしてABS機能などの電子制御システムが作動すると点灯します。
作動している際に一時的に点灯することは正常ですが、通常時に点灯することは何かしらの故障が考えられます。
●パワーステアリング警告灯
パワーステアリング装置に異常があれば点灯します。
異常が出るとハンドルが重くなります。
●ブレーキ警告灯(黄)
電子制御ブレーキシステムに異常があれば点灯します。
点灯したからといってもすぐにブレーキが効かなくなるわけではありませんが、早めに点検・修理が必要になります。
●ABS警告灯
ABSの電子制御システムに異常があれば点灯します。
点灯中は通常のブレーキは効きますがABSは作動しません。
ABS警告灯とブレーキ警告灯が同時に点灯したままの場合は、速やかに安全な場所へ車を停めディーラー等へ連絡してください。
●エンジン警告灯
エンジンやトランスミッションに異常がある時に点灯します。
センサーはたくさんあり故障コードもたくさんありますので、点灯した場合は自動車故障診断機で故障箇所を探す必要があります。
●マスターウォーニング
マスターウォーニングランプはどこの場所という特定はありませんが、各システムと連動して点灯しますので速やかに停車させディーラー等に連絡するようにしてください。
以上いくつかご紹介しましたがまだまだ種類はありますので、ここにない警告灯が点灯した場合は直接ディーラー等に連絡するか取扱説明書にて確認するようにしてください。
では次に警告灯が点灯している時の車検ってどうなる?
車検に通らない警告灯ってあるの?
警告灯が点いていればその箇所が故障しているという可能性が高いので原因を探って修理することが一番良いのですが、いろいろな事情があり、とりあえず車検を通すということになった時点灯していると車検に通らない警告灯について説明していきたいと思います。
まずはすべての警告灯が点灯することが前提となるので、上記でも説明した通りIGオンの状態ですべて点灯することを確認してください。
そしてシフトレンジがP→R→N→D→2(CVT車はS)→L(CVT車はB)と点灯すことも確認してください」。
シフトレンジの表示灯も点検項目になります。
警告灯の点検項目は?
●シートベルト警告灯
●ブレーキ警告灯(赤)
●SRSエアバッグ・プリテンショナー警告灯
●ABS警告灯
●エンジン警告灯
が対象となっております。
点検内容はIGオンで点灯してエンジン始動後に消灯するかの確認のみとなっています。
ちなみにシートベルトに関しては、平成17年10月以降に生産された車種にはシートベルト装着を促す「シートベルトマインダー」という警告音も標準装備となっていますので、点灯と共に音も点検することとなっています。
そのほかの警告灯は車検の点検項目にはないので点いていても検査には関係ありませんが、故障にはおおいに関係してきますので早めに点検・修理するようにしてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
毎日運転している車でも故障にはなかなか気がつきにくいものです。
そんな故障や操作ミスなどを一目見て分かるように、各所にセンサーがついており警告灯として知らせてくれます。
警告灯を点灯しっぱなしにしていれば故障や事故になりますので、いち早く車からのメッセージに気づいて大事にならないように点検・修理してください。
すべての警告灯・表示灯の意味を理解することは大変ですので、「赤い警告灯が点いたら止まって連絡」をまずは徹底することを心がけてくださいね。