ユーザー車検をやって見たいと思ってる貴方。
是非一度チャレンジしてみませんか?
最初は緊張しますが、車検場の方も親切に色々と教えてくれますからね大丈夫ですよ。
ユーザー車検を受ける前には、必要書類と予約が必要になりますので、まずはその部分を抑えておきましょうね!!
これで貴方も、ユーザー車検に一歩前進する事間違いなしです。
ユーザー車検の書類
ディーラーや自動車専門店、ガソリンスタンドなどに依頼する一般的な車検と違って、ユーザー車検の場合には、必要書類に関しても全て自分で用意しないといけません。
書類の入手から、作成(必要事項の記入)まで全てです。
実は、この書類の準備だけでも結構大変な作業です。そのため、この車検の書類作成だけ代行してくれる代筆業者もあるほどです。
また、用意すべき書類に関しても、至れり尽くせりの一般的なお任せ車検の場合と、ユーザー車検の場合とでは若干異なるので、注意が必要です。
それでは早速、ユーザー車検の場合の必要書類について、その詳細を見ていきましょう。
a.自動車検査証(車検証)
いわゆる車検証は、正式には自動車検査証という名称です。車検証は、運転する際には必ず携帯する必要があるものの一つです。そのため、普段はダッシュボードなどに入れたままで、あまり目にすることはないかもしれませんが、お間違いなく。
b.継続検査申込書
正式名称にはわかりにくいものが多いのですが、継続検査というのは、いわゆる車検のことです。この申し込み書は、車検当日に入手しても構いませんが、予め最寄りの運輸支局の受付で購入しておくこともできます。事前に目を通しておく、できれば記入まで済ませておくと、当日の車検をスムーズに済ませることができて便利です。この車検の申込書の用紙代には、各支局ごとに地域差がありますが、大体20~30円程度です。
c.自動車重量税納付書
一般車検、ユーザー車検、どちらの場合でも必要となる車検費用を「法定費用」といいます。「法定費用」とは「重量税」、「自賠責保険料」、「手数料(審査証、印紙代など)」のことです。法定費用の一つである重量税は、車検の際に収めることになっている訳ですが、その手続きのための書類が重量税納付書です。車検の当日に、この納付書に納税額と同額の印紙を貼り付けて、手続きを済ませて下さい。尚、印紙は当日、支局内で購入することも可能です。
d.自賠責保険証
自動車損害賠償責任保険、いわゆる自賠責保険は任意ではなく強制保険です。この自賠責保険証も、運転時に携帯することが義務付けられているものの一つです。ユーザー車検の場合には、一般的な車検と違って、この自賠責保険証は、現在使用中のものと新たに契約するものを両方持参する必要があります。つまり、古い方と新しい方、両方の自賠責保険証を持っていくということです。くれぐれも注意して下さい。また運輸支局内で、自賠責保険の新たな契約手続きをすることはできません。したがって、車検の前に、保険代理店などで新しい方の自賠責の保険契約を済ませて、その保険証と古い保険証を両方持っていくということになります。
e.自動車税納税証明書
自動車税は、車検の際に収める上記の重量税や、車検の度に必要となる自賠責の保険料と違って、毎年5月頃に届く通知に記されている納付期限までに収める税金です。車検当日に収める訳ではありませんが、この自動車税の納税証明書も持参した方が無難です。平成27年度からは、この自動車税の納税証明書の提示は必須ではなくなりましたが、できれば用意しておくことをお勧めします。
f.自動車検査票
ユーザー車検の場合、この自動車検査票という書類を携帯し、自分の車に乗り込んで検査レーンに並び、指示通りに工程をこなしていくことになります。検査をパスするごとにこの検査票に合格印が押されていき、全ての検査に合格すると、めでたく車検証の交付ということになる訳です。
g.点検整備記録簿
「24か月法定点検」を実施した際に、その結果を記入するための書類です。この法定点検は、その名の通り2年ごとに実施する必要がありますが、この点検が済んでいない状態でも車検を受けることは可能です。しかし、できれば車検の前に済ませておくことをお勧めします。整備が済んだ状態の車両を持ち込んだ方が、車検を速やかにパスするためにも何かと有利といえるからです。
h.印鑑
必要書類については以上ですが、車検当日には印鑑も必ず必要となりますので、忘れずに持参して下さい。ちなみに、いわゆるシャチハタ判は不可となっています。
ユーザー車検の予約方法
ユーザー車検の場合には車検当日に、使用者が自分で車両を持ち込んで検査を受けることになりますので、どこに持ち込むのか?ということですが、普通車と軽自動車では持ち込む場所が違います。
したがって、車検の予約をする場所も違ってきますので、ご注意下さい。
まず「普通車」の場合には「運輸支局(陸運局)」という場所に車両を持ちこみます。
運輸支局とは、陸上、海上の交通・運輸に関する各種の手続きを扱う公的な機関です。
運輸支局には自動車の検査・登録だけを扱っている機関もあり、その場合は「自動車検査登録事務所」という名称です。
次に「軽自動車」の場合ですが、管轄が違いますから、こちらは「軽自動車検査協会」という機関が車検を受ける場所です。
ユーザー車検を受けるためには、上記の機関に、事前に予約を入れておく必要があります。
空きがあれば、当日に受付して車検を受けることもできますが、混雑していれば無駄足に終わる可能性がありますから。
基本的には、事前に予約しておくことをお勧めします。予約は、車検を受ける日の2週間前から可能です。また、そもそも車検が受けられるのは、車検の期限が切れる日の1ヶ月前からです。
具体的な予約の方法については、次のようになっています。
「普通車」の場合
「軽自動車」の場合
予約が完了したら、後は当日に必要書類を用意して車検を受けに行きましょうね!!
万が一、車検に合格出来なかった場合は?
どうすればいいの?
車検に落ちてしまった場合は?
ユーザー車検では、自分で車両に乗り込んで車検レーンに向かい、指示通りに検査をこなしていくという仕組みです。(親切に教えてくれますよ)
そのため、整備不良による不適合の場合と、例えばブレーキ検査などでは操作ミスによる不合格ということもありえます。
しかし、不合格の項目については、車検の当日なら、初回の検査も含めて合計3回まで、追加費用なしで検査が受けられます。
当日中なら、一度外部に出て、スタンドなどで例えば光軸調整だけみてもらう、あるいは自宅へ一度帰って整備し直してくるなどの対応も可能です。
つまり再検査の場合には、タイトなスケジュールでこなさないと、当日中に合格できないということもありえます。
その事を考えるとやはり、早めのラウンドに予約することがお勧めなんですよね。
不合格の項目が残ってしまった場合には、後日、再検査ということになります。
車検の当日から2週間以内であれば、前回に不合格だった箇所のみの再検査だけで済みます。
その場合の手数料は、各支所によって違いがありますが1,100~1,300円程度です。
ただし、初回の車検日から2週間を過ぎると、車検の予約や受付をもう一度最初からやり直さなければなりませんので、くれぐれもご注意下さい。
その場合の費用は、初回と同じ普通車1,820円、小型車は1,720円、軽自動車1,420円です。
また、後日、再検査を受けることになってしまった場合ですが、不合格箇所の整備が自分では難しいという人は「指定整備工場」または「認証整備工場」という整備工場で整備してもらうことをお勧めします。
その分の整備費用はかかりますが、指定整備工場の場合には、工場内に車検設備があるので、ここで整備すると「限定保安基準適合証」というものを発行してもらえます。
これを運輸支局に提出すると、再検査なしで、車検証が交付してもらえます。
一方、認証整備工場で整備してもらった場合には、整備後の車両を再び運輸支局に自分で持ち込んで再検査を受ける必要があります。
また、車検当日に合格できなかった場合の注意点ですが、その車両はもちろん車検に通っていない車両ということになります。
その後、自宅に帰って整備し直すとしても、上記のような整備工場に移動して整備を依頼するとしても、いずれにしても、車検に通っていない車両にそのまま乗って移動することはできません。
自分で乗って帰りたい、あるいは自分で運転して整備工場に持ち込みたいという場合には、支局の窓口で「限定自動車検査証」というのもを交付してもらう必要があります。
ちなみに、この交付費用は無料です。
まとめ
ここでは、ユーザー車検の必要書類や予約の方法などの手続き、車検に落ちてしまった場合の対処法などを見てきました。
ユーザー車検は、手続きの難しさや手間、準備や車検当日に費やす時間などを考えるとやはり少々大変な作業といえます。
車好きな人や、車検を2回、3回と自分でこなしてきた人にとっては比較的スムーズにできる作業も、特に初めてユーザー車検に挑戦する人にとっては、難しいと感じる場合もありえます。
しかし、ユーザー車検の需要は年々高まっているため、運輸支局側の受け入れ態勢も徐々に整ってきています。
月末などの忙しい時は別として、基本的には、車検レーンに導いて指示を出してくれるスタッフの人たちも余裕を持って、好意的に対応してくれることが多いです。
地域差はあるかもしれませんが、全国的な傾向として、車検業者ではない我々一般ユーザーに対するスタッフの人たちの対応は、以前よりも親切になってきたことは確かです。
初めてユーザー車検を受ける場合には、いずれにしても焦らずに、検査スタッフの指示通りに工程をこなしてしていくことがポイントです。
上記のように、当日中なら、合計3回までは同じ検査を受けられるます。
是非、気を楽に持って車検に臨んでみて下さい。
ただ、どうしてもその日1日で車検に合格したいという場合には、少なくとも、いわゆる「24か月法定整備」だけは、事前に専門業者に依頼して済ませておくことをお勧めします。
車検費用の削減も大事ですが、できないことに関しては、個別にプロに依頼するというのが賢明なユーザー車検の方法です。
しかし、ある程度のことをプロに依頼したとしても、一般的な車検の場合と比べれば、かなり安上がりで済んでしまうというところが、やはりユーザー車検の魅力といえます。自分に合った車検のスタイルを選ぶ際には、その賢い選択肢の一つに、このユーザー車検も加えて頂くことを是非お勧めします!